大人のバレエ上達倶楽部

基礎から変わる大人バレエコミュニティ

大人バレエで忘れられる〇〇力

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

前回お話ししたように

広い意味で人間はバランスを

取りながら生きているのですが、

それを大人バレエにどう取り入れるのか

これがちょっと難しいところです。

でもコツさえ分かれば何にでも応用できますよ。

 

今日は前回の続きで

パワーバランスの取り方を

もう少し解説していきます。

 

 

 前回の記事はこちら

blog.kiyoka-ballet-club.com

 

前回触れた大局的、

心理的なものに付け加えて、

具体的、物理的に

大人バレエで何を意識するのか

どういうことに気をつけていくのか

についてお話ししていきます。


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バレエでは重力と反対の

”引き上げる力”

これを使い続けて踊るわけですが

前回少し触れたバランスの視点で見ると

やはり引き上げるだけでは

あまり上手くいきません。

 

というより引き上げるということは

ある支点から引っ張り上げる

ということなので、重力が働かないと

引き上げられないんです。

 

重力や支点が存在しないと、

ただ浮いている状態になります。

 

バレエの基礎基本の引き上げ

これは、まず重力を感じることを

しないと習得できません。

 

それを踏まえて、

少し具体的な例をあげてみます。

 

 

まず分かりやすいグランバットマン。

グランバットマンは足を上げる、

つまり重力に逆らうことに着目しがちです。

 

足を上げるものなので

それはそれで当然なのですが、

軸足には重力が働いていることを

忘れてしまうと正しく足が上げられません。

 

足を上げようとすればするほど

重力を意識して軸足が

床を踏みしめている感覚が

必要なんです。

 

柔軟性や、筋力ももちろん要りますが

言ってしまえば、上げる足は

単なる股関節のリリースであって

より意識すべきは軸足の方だったりします。

 

ウェイトリフトみたいに

重く硬いグランバットマンを

よく見かけますが、

あれは上げる足だけに意識が集中して

バランスが取れていないので

そうなってしまっています。

 

まず重力が働く支点、軸足があって

そこを基準に引き上げるから

グランバットマンの足が上がるんです。

そうやって意識することで

足の筋力だけでなく

体幹の筋力も使いやすくなります。 

 

 

動きの大きいグランバットマンを見たので

今度は動きの小さいタンジュ

について見てみます。

 

バレエは動く度に注意があるので

細かく考え出したらキリが

なくなってしまうんですよね。 

注意すべきことはレベルに関係なく

永遠に沢山出てきます。笑

 

タンジュって、バーでもセンターでも

序盤に出てくることもあり

ターンアウトを意識して...

膝を伸ばして...

かかとから足先を出したら

つま先を伸ばしきって...

今度はそのつま先から帰って...

とか細かい注意をされますし

自分で意識もしますよね。

 

 

脳科学的に面白いデータがあって

細かいことを考えていると、

動きも細かくなることが分かっています。

 

あれもしないと、これもしないと

と忙しく仕事に追われている

主婦やサラリーマンって

めちゃくちゃ機敏に動けますよね。

 

逆にさっきのグランバットマン、

重力と引き上げの関係を考えて動くと

動きがいつもより大きくなるはずです。

これは、よりスケールの大きい

地球という星の性質的なことを

考えているからなんですね。

 

 

だからといってタンジュをする時

別に注意しなくても良いわけでは

決してありませんが、

そういう細かい注意で

頭がいっぱいになっている時って

今度は思いっきり重力に

身を預けてしまうというか、

”考える人”みたいに重苦しく

沈んでいく感じを

醸し出してしまいます。

 

だから引き上げが必要なバレエの枠からズレて

バレエっぽくなく見えてしまうんです。

 

 

注意を怠っては上達できませんが、

肝心のバレエの枠からズレてしまうのも

大人バレエの上達には繋がらないので、

ここでもバランスを取っていきます。

 

沢山の細かい注意は頭に入れて実践するけれど、

”タンジュで足を出しきった時”

”最初のポジションに戻ってきた時”

これらの一瞬止まるタイミングで

考える人を一時やめて

重力と引き上げの関係に焦点を当てます。

 

そうすることで、伸びやかな

バレエらしいエネルギーの使い方ができます。

 

 

人生においても、人間関係においても

大人バレエにおいても、

バランスってすごく重要なポイントで

これが使えるようになってくると

自分の意志で色々できるようになっていきます。 

奇妙な人物に指摘されたコツ

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

こちらは氷点下になりそうな勢いで

寒くなってきました。

心理学的に、体が寒いと

心も寒くなることが分かっています。

(反対に体を暖めたら心も温かくなります。)

 

今回は大人バレエにおける

上達のためのパワーバランスについて

奇妙な人物に会った体験も併せて

お話ししていきます。

 

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何年か前の今頃、

私は頑張ろう頑張ろう!と、

とにかくやる気に燃えていた時期があって

そんな時、バレエに関係ない人から

ある指摘を受けたことがありました。

 

 

その人とは、ヨガ教師の友人の

パーティーで会ったのですが、

冬なのに、しかもパーティーなのに

半袖Tシャツに短パンという出で立ちで

変な笑顔を浮かべている怪しい人物でした。

 

 

見るからに変な人ですが

せっかくの機会なので話を聞いてみると

ある朝起きたら何の前触れもなく、

急に体質が変わる経験をしたそうなんです。

 

中年にして体の不調や老化がなくなり

毎日若返っている感覚があるそうで、

気持ちの面まで別人格のように

一変する経験をしたらしいんです。

緊張や恐れがどんな感情だったか

すっかり忘れてしまったなんて

言っていました。

(老化がなくなるなんてあり得ない

と口を挟む暇もないほど

独特の世界観とテンポで

話し続けていました。笑)

 

 

今までそんな常識離れした体験

聞いたことがなかったし

その人の怪しい出で立ちや雰囲気も相まって

ものすごい懐疑心を持ちながら

話を聞いていました。

 

そして途中、私に話が振られたので

当時やる気に燃えていて

とにかく頑張っています

もっと頑張りたいです!と返答すると

「別に頑張らなくて良いのでは?」

と言われたんです。

 

 

私の頑張る気持ちを

初めて会った怪しい人物に

勝手に必要ないと判断され、

やる気に水を差された気持ちになり

失礼ながら、その場では

完全にシャットアウトしてしまい

早く話が終わることだけを考えていました。笑

 

 

でも数日経って、その不信感を

少し掘り下げてみると、

頑張ることに集中しすぎて

肩の力を抜くことを

どこかで頑なに拒んでいた

ことにも気付きました。

 

何となくでも嫌な気持ちになる時って

図星なことを言われていることが

ほとんどです。

 

 

頑張らなくても良いのか? 

ということにフォーカスを

置いて考えてみると、

確かに一理あったんです。

 

肩の力を抜いて、

視野を広く持つことの大切さは

知っているつもりだったので

自分が”頑張ること”に集中して

前ばかりしか見ていなかったのは

かなり意外でした。

 

 

本来人間は知らず知らずのうちに

バランスを取ろうとして生きています。

このバランスに逆らうと違和感が出てきて

苦しく感じるものです。

 

 

陰陽とか、プラスマイナスとか

表裏とか、色々言われますが

人生この反対の力同士のバランスを取ると

沢山の収穫が得られます。

 

良いことが起きる前に

苦しいことが起きたりしますよね。

 

宝くじ当選者に

身を滅ぼしてしまう人が多いように

急にパワーバランスがおかしくなると

人間もおかしくなります。

 

 

私も頑張ることに集中しすぎて

視野が狭くなっていた

アンバランスな時期でした。

 

尊敬する人でも何でもない

初対面の奇妙な人に

ある意味否定されて

自分の中に違和感が生まれたことで、

バランスが崩れていることを

教えてもらいました。

 

 

とは言っても、頑張らないと

いつか絶対成長が止まるので

私は別に頑張らなくて良い

とは思いませんが、

頑張る種類、方向性、

これは常に心に留めておかないと

本来自分が望むものから

少しずつ離れていってしまうのも事実です。

 

 

その奇妙な人も

急に体質が変わるまでは

繊細な人間でストレス漬けの

毎日だったそうなので

人生でバランスを取っている

最中だったんですね。

 

 

 

こんな感じで、

バランスってとても重要で

それを保とうとする力が

働いているものなので

無理に逆らおうとすると

流れが止まって苦しくなってしまいます。

 

 

ちょっと長くなったので

大人バレエでの具体的なポイントは

明日の記事で紹介していきます。

大人バレエの制限を解く

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

 

この時期まさかの

インフルエンザにかかってしまい、

久しぶりに寝込んでいました。笑

 

今回は体が動かないだけでなく

頭も完全停止してしまい、

何でもそうですが、

止まったものを再び動かすのって

かなりの大仕事だなぁと再確認です。

 

どんなに小さな動きでも良いので

続けることが大事ですね。

それが出来るのであれば。笑

 

さて今回は、

インフルエンザにかかったり

疲れたり、バレエ以外が忙しすぎたり

そんな時に、またじわじわ大人バレエに

戻ってくるための方法について

お話ししていきます。

大人バレエ上達の方向性を決める

ポイントでもあります。

 

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大人バレエって体力や肉体的なことから

環境的、精神的なことまで

色々と制限が多すぎて早々に

脱落してしまうことがよくあります。

 

制限って一見聞こえが悪いですが

でも制限があることって

ある意味重要で、

逆にクリエイティブになれたりします。

 

 

例えば、大人だから、子育てや仕事や

バレエ以外の生活が忙しいから、

っていう制限がある時に、

じゃあその中で出来ることを考えて

これを頑張ってみよう

と絞っていくことが可能になります。

制限のおかげで情報が具体化されて

アイディアが広げやすいんですね。

 

でも何の制限もないし

何でも出来るとなると、

意外と何をしていけば良いのか

具体的に組み立てていくのが

難しくなります。

 

 

少し余談ですが、学生時代、

数年間ベビーシッターをしていた時期に

発見したことがあって、

赤ちゃんでも

好き嫌いがはっきりしていて

感情の起伏が激しい子というのは

親御さん達の心配をよそに、

第3者の私にとっては

結構お世話しやすかったんです。

 

特にまだ話せないような

小さい子の場合 

何がダメで何が好きなのかが

明確に分かっていると、

つまり、ある程度の

制限がかかっていると、

具体的にプランを立てることが

できたんです。

そして1日の終わりにお互いに

ハッピーだったりしました。

 

 

さて話は大人バレエに戻って、

何でも出来る、制限がないとなると

確かに可能性は計り知れなのですが、

その分広がりすぎて、

掴み所がなくなってしまう

という面も持ち合わせています。

 

勿論、制限を広げていくことはしますが、

制限自体が悪かといったら

意外と上達に使える要素でもあるんです。

 

 

 

まぁしかし制限が辛すぎる

こともあるかと思います。

制限は上達に使えますが、

この制限のおかげで、

これが出来ないっていうことも

勿論あります。

 

 

マインドセット的なお話しで

将来バレエ団で

活躍していきそうな子達にも

伝えていることがあります。

 

どんな制限がかかっていようと

自分の人生の主人公は自分です。

主人公であるということは、

物語や映画の主人公も

普遍的にそうであるように、

もう進んでいく道の果てには

最高の自己成長が待っている

ということです。

つまり、人生進み出した地点で

もうすでに最高の自分になることが

決まっているんです。

 

 

信じる信じないは別として、 

そういう”制限”の中で生きている

と捉えるだけで辛い制限も

最高の自己成長に繋がっている

という視点で見ると

必要不可欠なものになります。

  

結局は自分というものが

課題なんです。

 

 

大人バレエの上達と

自己の成長、

この2つは、お互いに

作用し合って高められます。

 

 

子供達のクラスでも

自己成長の視点を忘れては

バレエの上達も、

その他何事も途中で止まってしまう

と言う話をもう少し

分かりやすい言葉ですると、

「いじめっ子で上手な子がいる!」

と反論されたりします。笑

 

でもそれは本当の意味での上手ではないし

いつか上手でなくなってしまう

っていうことは私たち大人なら

簡単に想像できると思います。

 

 

色々な制限の中で最終的に

どれだけ自分を成長させられるか、

そういう視点を常に持っていると

数々の制限をクリアしていきながら

そして大人バレエの上達をしながら

勝手により最高の自分に近づいていきます。

大人バレエで〇〇してはいけない

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

 

大人バレエって、ひょんなことから

体を痛めてしまったり

そもそも可動域が

限られていたりしますよね。

 

私は足首がぐにゃぐにゃで、

子供の頃から何度も捻挫しています。

 

今回は怪我の後のクラスや

あまり体が動いてくれない時、

気乗りしない時、

 

そういう時って周りからどう見えているのか、

また、どうやって大人バレエの

見映え改善が出来るのか、

”これをしてはいけない”っていう

ポイントについて、お話ししていきます。

 

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ちょっと前の話になるのですが

ひどい捻挫をして治療を受けた後、

初心者クラスや初級クラスで

数ヶ月のウォームアップ期間を経て

カンパニークラスに行ったことがあります。

 

捻挫した足首に負担をかけないよう

体重は少し落としていましたが、

故障中、大した運動が出来ていないので、

筋力やスタミナはかなり落ちていました。

 

 

カンパニークラスでは、当たり前ですが

周りの皆、機敏に動けて踊れるので、

自分の体が思うように動かない

ジレンマを感じながら、

レッスンを受けていました。

 

怪我で休んでいた分

頭の中のイメージと、実際に動ける範囲の

ギャップが開いてしまっていたんです。

 

今まで出来ていたことが出来なかったり、

意外と難しいことに苦闘したりといった、

気まずさというか、やるせなさというか

そんなものを感じながらレッスンを

受けていたわけです。

 

 

そうしたらセンターレッスン中、

先生が私の腕を捕まえて、

「申し訳なさそうに踊らないで!」

と一言。笑

先生は励まそうとしてくれても

いるようでした。

 

 

でも私自身、別に申し訳ないとは

思っていなかったので、

そんなことを言われたのは

少し意外でもあったのですが、

あれから自分も教える立場になってみて

腑に落ちたことがあります。

 

これ大人バレエでもよく見る光景なんです。

 

 

ほぼ日本人の大人バレリーナですが、

申し訳なさそうに見える方が

結構いるんです。

 

その方達に後で聞いても、

別に申し訳ないと感じていないのに

そう見えてしまっていて。

 

 

教育だったり、育った環境だったり、

精神性や国民性だったり、

なんでかと聞かれると、

かなーり微妙なニュアンスになりますが、

大体の日本人の場合、

退くと申し訳なく見えます。笑

 

 

本当に申し訳なく感じているか

否かは別として、

何かできないな、気まずいな

と思って退けてしまうと、

かなりの大人バレリーナの踊りが

申し訳なさを帯びるんです。

 

他の民族の人達だと、

退くと大体何かもたついてるなぁ

っていう印象になるのですが、

日本人の場合、

そこに申し訳なさが加わります。笑

 

 

申し訳なく見えないために

攻められるなら攻めてもいいのですが、

どちらかというと、

どんなに気が退ける状況でも

せめて自分の番で踊っている間は

”退いてはいけない”

っていう感覚です。

 

 

退くと、落ち着けるようで

案外逆に焦ることも多いんですよね。

焦ってしまうと、

”どうしよう、できない!”

に拍車がかかるので、

本当に申し訳なくなったりします。

 

 

 

今できることはまぁやっているし、

明らかに故意に

手を抜いたりしていないんです。

 

変に気を退いてしまうと

申し訳ない踊りになって

悪目立ちしてしまいます。

 

 

自分の意図することと、

見る人が受け取ること、

それを近づけるのが

言葉のないバレエで難しいと感じます。

 

 

上手な人って、

何より見せ方が上手いです。

思ってもないのに、

何となくマイナスな印象を

見る人に与えてしまうことはありません。

 

 

”自分が踊る時は退かない”

これで意図しないのに

申し訳ない踊りで悪目立ちしなくなります。

枯れない大人バレエ

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

忙しい夏休みが終わったと思ったら、

こちらは9月が新年度なので、

新しい出会いに、やはり毎日

バタバタしております。

 

新しいクラスが始まると思うのですが、 

みんな最初は勢いがあるんですよね。

 

でも2-3年すると、

だんだんエネルギー切れして

足踏み状態になってしまっていた方を

沢山見てきました。

 

今回はどうやったら足踏み状態を克服できるか、

そのポイントについてお話ししていきます。 

 

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始めのうちってクラスの中で、

誰が一番上手だとか、下手だとか、

皆と比べて自分は良いとか悪いとか、

比べるということをしやすいです。

 

 

別に比べることが悪い

ということではなくて、

比べることって、ある程度

型に当てはめる芸術であるバレエにおいて、

正しいことと間違えていることを

区別すること、比べることは絶対に必要です。

 

それに例えば、走ることを例に出しても

自分よりちょっと走るのが速い人と

一緒に走ってもらうと、

タイムが上がりやすかったりします。

 

つまり良い意味で比べることで

目標が立つんですね。

 

始めのうちは色々新しいことを

習って、ワクワクしますし、

そうやって目標に向かって頑張れます。

 

 

でも2-3年して新人期間、

ハネムーンフェーズが終わると

充電切れしたように何も出来なくなったり、

やってみたところで、全然上手くいかない

なんてことが起こったりします。

 

 

周りと比べて辛くなることも多いです。

自分を責めたり、

周りを責めてしまうことさえあります。

そして過去の記憶も合わさって

トラウマになってしまったりします。

 

他にも、ちょっとバレエ的に

センスがあった人の場合、

周りと比べて目標を立て

自分がクラスで一番上手になった時

もう比べる相手がいなくなって

一気に失速していくこともあります。笑

そしていつの間にか埋もれてしまったり。

 

 

 

結婚も同じですよね。

最初の数年は勢いに乗っていられますが

段々そうもいかなくなってきます。

 

 

つまり、最初のワクワク

頑張れる時期を過ぎてからも、

自分で流れを作れることが大切なんです。

 

 

足踏み状態になっている時は

信じられないかもしれませんが、

エネルギーが枯渇しない源泉

みたいなものを誰でも持っています。

 

 

 

かなり長くなるので一言でまとめると、

その源泉に共通することが、

人のためを思って行動することが

自分のエネルギーとなっている

というポイントです。

 

”情けは人のためならず” の感覚です。

 

 

自分の得を考えて

行動するわけではなくて、

あくまで人のためを思って

行動しているうちに

徳が積まれている感じです。

 

育児の例は想像しやすいと思います。

(人によってかもしれませんが。笑)

 

 

プロダンサーでも、

長く主役を務めている人は

自分が1番になるというより、

お客さんを感動させること

踊りを心に届けること

そこに視点があることが多いです。

そしてエネルギーが湧いてきて

頑張り続けられるんですね。

 

 

一人一人源泉をピンポイントで

掘り当てられたら楽なのですが、

ここでお伝えするのには

そうもいきません。

 

源泉に近いところで

ちょろちょろであっても、

絶えずエネルギーを湧かせる

そんなポイントを見つけると

仮に足踏み状態になっても、

また勢いを取り戻せます。

 

 

大人バレエでも、 

教室内で、先生や他の仲間達を

感動させることに視点を置いてみたり、

バレエを続けるという行為自体

家族や友人や、周りを

幸せにしていることがあることも

視点に入れてみたり。

 

もちろん自分が大人バレエ

上達したいのですが、

踊ることを通して

人のために繋がること、

それが少しでも視点に入ると

枯れてしまうことはありません。

 

別に大げさなことでなくても良いんです!

日本人の体と大人バレエ

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

 

突然ですが、

北米で言われていることで

アジア人の親が一番大切にするもの、

それは... 

 

 

学校の”成績”です。

心当たりありませんか?笑

 

今回は日本人の体と大人バレエについて

どうやったら自分を

生かした踊りが出来るのかを

お話ししていきます。

 

 Library, Books, Education, Literature, School

 

知り合いに中国系2世の

マッサージセラピストさんがいます。

その方いわく、欧米人とアジア人の体は

全然違うそうです。

 

勿論、生まれ持った筋肉の質も

違うのですが、後天的な環境で

筋肉の状態が変わっているそうなんです。

 

 

日本で教育を受けた人なら

分かると思いますが、

とても厳しいですよね。

 

授業以外にも、掃除や号令や当番や...

色々決まり事がきっちりあるし、

成績について学校側も親もシビアです。

 

 

でも北米では、極一部の私立校を除き

楽しくゆるーく学びます。

日本では考えられないくらい褒められます。笑

(高校までゆるい分、日本と反対で

大学では皆、割と勉強熱心ですが。)

 

 

教育って、人格形成に大きく反映されますが

筋肉の状態も左右されます。

 

マッサージセラピストさんに言わせれば、

アジア流の教育を受けた人は

幼い頃から積み重なった緊張で

筋肉が硬直していて、

逆に、欧米流の教育を受けた人は

褒められすぎで緩みすぎているんです。

 

これ本当にその通りだと思います。

 

 

 

私は半々で教育を受けたので、

どちらの言っていることも

身に覚えがあり、よく分かるのですが、

大人バレエのクラスでも、

日本人や、アジア人1世は

筋肉の質うんぬん以前に、

大体ものすごく力んでしまっています。

 

これって、

「もうちょっと力抜いて下さいねー。」

とか単純な話しじゃなくて、

根本的に、幼少期から体が

緊張し続けているんだと

まず認識してもらわないと、

知らないうちにクセとして

永遠に付いてきます。

 

 

逆に欧米の教育を受けた人だと、

現状に満足しきって、

どんどんレベルが落ちていく

なんてこともあるので、

悪くないけど、もっと出来ることに

気付いてもらう作業が必要になります。

もうちょっと体に力を入れる

必要があるんですね。

 

教育が体のクセまで変えるんです。

 

 

 

そう考えると、私も日本での子供時代、

肩がよく上がっていました。

 

どれだけ注意されて、どれだけ直しても

日々の緊張で強ばっているので、

そんなに下げられません。

で、何度も怒られます。笑

 

 

それがカナダに来て、

ちょっと先生の目を疑うくらい

褒められるようになると、

まだ良くはないけど、

今の自分的には頑張ってる

かなり出来るようになっている、

そうやって自分の目を通して、

認めて、反省して

の作業を続けていると、

今思い出すまで、

昔肩が上がっていたことは

忘れ去っていました。

 

 

色々見ていて思いますが、

どちらの教育が良い悪いではなくて、

”できるだけ様々な要素を取り入れて

偏りをなくす”

 

このバランスが一番大切です。

 

 

日本の教育を受けた人達は、

ちょっと力みすぎているけれど、

向上心が備わっていて、勉強熱心です。

 

欧米の教育を受けた人達は、

ちょっと体が緩みすぎているけれど、

自尊心があって、

踊りに独自性を出してくれます。

 

まぁ、どちらも一長一短です。

 

 

心の底からっていうのは

初めからは無理にしても、

自分を認めて、

それによって体の力を少し抜いてみる、

そうしていくと、

少しずつ力むクセが出現しにくくなります。

 

 

脳って行動の後追いをする性質があります。

例えば、泣いたら余計に悲しくなったり、

ありがとう、と言ったら

感謝の気持ちが湧いてきたり。

 

そんな感じで、

自分を認める作業をしていると

段々と真実味が出てきて、笑

今まで緊張し続けて、

勝手に力んでしまっていた

踊りも変わってきます。

上手な大人バレリーナの思考法

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

時間がある時に、水彩画を習っているのですが、

その繋がりで画家さんと知り合って、

パステル画を習ったことがあります。

 

私にとって絵って、

別に絶対に上手にならないと

いけないわけじゃないんですね。

 

上手になりたいと言うか、

思い通りに描けるようになりたい。

ということは、上手になりたい、笑

そんな感じで、ちょっと大人バレリーナと

近い立ち位置にいると思います。

 

初心者の段階から、どうやったら

思い通りの踊りに近づけるのか?

今日はそれについてお話ししていきます。

 

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その画家さんは70代のおばあちゃんで、

彼女の家でパステル画を

教えてもらうことになりました。

 

お家は半地下にあって、

インテリアも、いかにもアーティスト

って感じの、良い意味で

ちょっと怪しいご自宅です。笑

 

(パステル画なんて描いたことないので

その雰囲気に呑まれて緊張しました。)

 

  

さぁ、何を描こうか迷って、

なぜか写真に収めていた

葉っぱの上のカエルを

描くことにしました。

 

特にに描きたいものではなかったのですが、

結果的に、適当に選んだ

このカエルを描くっていうのは

パステル画が初めての私には

大正解でした。

 

というのも、絵の場合、

描きたいものを描くことが

多かったのですが、

でもそれって、心の目を

通してしまうと言うか、

自分で勝手に変換して

描いてしまっていたんです。

 

それがただのランダムなものだと、 

目で見たものを

そのまま描く作業がし易くて、

普段より上手に描くことが出来ました。

 

 

心の目を通すと言うのは

最終的には到達したいところですが、

超初心者の私は、基礎を押さえる前に、

 

自己流になる過ぎると

結局、自分の思い通りに描く

ことができていなかったんです。

 

結構、この感情的にならないことが

大切で、どんなに難しい図形も

位置を測って描いてみると、

測量みたいなもので、

意外と難しくありません。

 

 

大人バレエでも、

絶対に出来ないって主観を加えてしまうと、

その感情にフォーカスが持って行かれて

なかなか思い通りに踊れませんが、

少しずつ分解して考えると、

まぁ何とか出来そうなピース

みたいなのが見えてきます。

 

 

そして感情的にならないことで

更に、全体像をつかむ作業

これも同時に行うことが出来ます。

 

 

何かを学ぶ方法には大きく2つあって、

 

 

全体の中の、

細かいピースを埋めるのか

 

細かいピースを埋めると、

全体になるのか

 

に分けられます。

 

向き不向きがあるので、

どちらでも自分に合った方法を

取ったらOKなのですが、

 

勉強が出来る人って、

どちらかというと、

全体から細部へ考える人が多いです。

 

全体を把握して、その中で

どこを切り取るのか、

それが分かっているので、

効率よくなるんですね。

 

感情的にならないと、

この全体から細部へっていう

思考がしやすいです。

 

出来ない、難しいという感情に

フォーカスすると、

全体的に何をしているのか、

これを把握する力が落ちてしまいます。

 

 

もちろん感情を捨てるわけではなくて、

最終的に、思い通りに感情を乗せて

踊れるようになるために

冷静に全体と細部を見ていく。

そういう思考法が

大人バレエ上達に繋がります。

脱ヨチヨチ歩き!大人バレエの歩き方3つのポイント

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

 

バケーション中の友人が飼っている

オカメインコを預かることになりました。

ずっと肩に乗ってきて可愛いんですが、

耳元で鳴いてくれるので、鼓膜が...。笑

鳥は初めてですが、知らない家の、

知らない人間の肩でくつろぐとは!

こんなに懐くんですね。

 

さて、大人バレリーナ

決して意図していないのに、

鳥さんみたいに

よちよち、ぴょこぴょこな

歩き方になってしまうこと

意外と多いんです。 

 

今日は、初心に戻り

バレエの”歩き方”、

どうしたら年相応にエレガントで

バレリーナらしく歩けるか!笑

3つのポイントに絞って解説していきます。

 

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「大人からバレエを始めて数年になりますが

歩き方を習ったことがないんです。」 

と、プライベートクラスに来られる方が

結構多くいます。

 

歩くって、他の技みたいに、

出来ないってことはないので、

その分、歩き方自体を詳しーく

教わることが少ないのかもしれません。

 

何かバレエじゃないと言うか、

よちよち、ぴょこぴょこ感が出て

皆そこに悩んでいるんですよね。

イメージとは裏腹に、

ちょっと、ひょうきんにまで

見えてしまったりして。

 

というわけで、3つのポイントを 

見ていきます!

 

引き上げを使い1本線を意識する 

バレエの基本である、

引き上げ、ターンアウト、

勿論ですが、歩く時も同じです。

 

歩いていて、よちよち、ぴょこぴょこ

鳥さんっぽくなるのは、

左右の足で、2本の線上を

平行に歩いてしまうのが

原因のことが非常に多いです。

 

体の中心の軸を

あまり意識せずに歩くと、

よちよち感が出るだけでなく、 

いつも軸が安定しない動きになります。 

(丁度オムツをしている赤ちゃん

みたいな感じです。)

 

  

でも、引き上げを意識して、

ターンアウトを意識して、

自分の軸の延長線上の床に

1本の線が伸びていくのをイメージして...

 

その1本線上を歩くと、

内ももが使えて、

しかも常時、軸に乗ることが出来ます。

 

1本線上に歩くので、

ちょっとクロスする

綱渡りみたいな感じです。

 

 

なので、数歩歩いた後に

例えばピケ・アラベスクが出てきても

わざわざ軸を探すことなく、

その1本線上にピケの足を出し、

アラベスクの後ろ足も1本線上に

上げることになるので

バランスがかなり取りやすいです。

 

”抜き足差し足”の膝と頭

大人バレエでの歩き方で

1本線の意識が足りないこと、

その次によくあるのが、

軽快に足を運ぼうとしているのですが、

抜き足差し足のニュアンスが

強くなってしまっているパターンです。

 

この時にまず気をつけるのは、

膝と頭です。

 

バレエで歩く時、

(歩きに限らずですが)

つま先から床につきます。

 

なのですが、つま先から床について

膝を曲げて歩くと、

抜き足差し足になってしまいます。

 

走る時やキャラクターダンス、

振り付け上の例外はありますが、

進む足の膝は、基本曲げません。

伸ばしたつま先と膝で

空気を切りながら進むイメージです。

 

 

次に、頭の位置、

これも振り付け上の例外はありますが

進む度に、頭の高さが

ぴょこぴょこ上下することはなく、

常に引き上げているので、

頭の位置は高いところで

一定になっていないといけません。

 

 

プリエでアクセントを付けて

頭の位置が多少上下する場合もありますが、

ぴょこぴょこ見える歩き方との違いは

頭の上に何か乗せていたとして

落ちそうにないか、落ちそうか、

そこです。

 

軸に向かって引き上げていたら、

頭の上のものが落ちるほど

ぴょこぴょこ上下して歩くことは

かなーり難しいです。

 

デコルテ・目線の大きな効果

そして最後に、バレエの歩き方で

意外と効果的なのは

顔周りの意識です。

 

肩が丸まってしまっていたり、

顎が引けていたり、

目線が下を向いてしまっていたり、

顔周りが何というか、滞っている

そんな状態だと、他がどんなに

完璧に出来ていたとしても、

一気に頑張りが崩れてしまいます。

 

こうならないために、

自分が舞台に立っているイメージをして、

2階のお客さんを意識しましょう!

と、よく習います。

 

今回、他のイメージも紹介すると、 

旧約聖書の中で、モーゼが腕を上げると

海が割れて、道が出来たって

そんなシーンがあるのですが、

それもバレエの歩き方に

合っているイメージです。

 

海を割ってしまったので、

もう後戻り無しです。笑

堂々と、開かれた一本道へと

歩みを進める、そんな感じです。

 

 

このイメージの良いところは

ポイント1つ目でお伝えした

軸の延長線上の1本線を意識する、

これも併せて、考えやすいところです。

導かれるべき1本道は、他でもない

軸の1本線ですよ!笑

 

 

別にキリスト教を信じる信じないに限らず、

自分の中でイメージとして使えそうなら

大人バレエの歩き方上達に取り入れてみたら

良いかなと思います。

  

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勿論、本当はもっと沢山ありますが、

この3つを意識するだけで、

一先ず、よちよち、ぴょこぴょこな

鳥さん感はかなり無くなるはずです! 

 

3つ目の顔周りは少しの意識ですが

全体のカギを握っていると言っても

過言ではありません。

 

どんなに教科書通り足を運んでいても、

下を向いていたりすると

台無しになってしまうんです。

 

動きの一番の基本である、

歩き方が身についてきたら、

他のステップも自動的に磨かれていくので

今回の3つのポイント、意識してみて下さい。

 

大人バレエの上達効率を下げる〇〇

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

忙しい時って、重なりますよね。

そういう時、効率良くするために

手順を考えたりしますが、

大人バレエも、上達効率を上げたい時

するべきことと、そうでないことがあります。

 

今日はすぐに大人バレエの

上達効率を何倍にもする方法

をお伝えしていきます。

 

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幼少期は別として、

一日中遊んでいたり、笑っていたり

そんな生活って、社会から

嫌忌されますよね。

 

大学時代、授業を午前中に集中させて、

自宅で課題を終わらせ、バレエへ!

という生活をしていました。

 

家で楽しく勉強していると、

母から、 

「一日中遊んでいて良いわね。」

と皮肉を言われたりして、

「いや、勉強してる!」

と必死になって弁解しましたが

どうして弁解したのかというと、

私も一日中遊んでいてはいけない

と思っていたからなんです。

 

でも、冷静に考えてみると、

確かに母の言う通り一日中遊んでいます。

 

楽しく勉強することの何が悪いのか?

なぜ学びは苦痛を伴う必要があるのか?

 

こう考えた時に、現代社会が

二極化している元はここにあると

気付きました。

つまり、この苦痛を伴う考えが元だと

勉強する人はする、

しない人は全くしない

後者が多い二極化になってしまいます。

(私は楽しく学べて運が良かった

と感謝しています。)

 

そう考えると、 母の皮肉が

皮肉じゃなくなるというか、

本当に一日中楽しんでいて、

しかも勉強も同時に出来て、

「一日中遊んでいて良いわね。」

「はい!」

とシンプルになります。

 

 

今より上達したり、

良くなろうと思ったら

学び、成長しなければいけなくて、

どうせ学ぶなら、楽しく自発的に

取り組んだ方が脳にも好影響なので

効率はぐんと上がります。

 

大人バレエでも、別に不真面目になれ

というわけではありませんが、

自分で”学び=苦痛を伴うもの”

に持って行ってしまっている場合、

楽しみながら学ぶことも

可能だと定義し直すと

意外とあっさり出来ることが増えたりします。

 

 

 

勿論、そうやって楽しく学べるのなら

どんどんそうすれば良いのですが、

ずっとそれを保つことも難しいはずです。

 

 

人間心理の一つとして、

何か着火剤である”きっかけ”がないと

行動できない、というものがあります。

 

大人バレエで言うと、

恥ずかしかったり、悔しかったり、

舞台を見て感化されたり...

そんな、きっかけがあると

よし頑張ろう!となりますよね。

 

なのですが、恥ずかしいとか、悔しいとか

俗にネガティブに分類される感情の場合、

感情が足りないと、ためらいの種

にもなってしまいます。

(でも感情的になるわけではないので

後で説明していきます。)

 

どういうことかと言うと、

例えば、センターレッスン中

難しくなってきて、

出来ないかもなぁ...

だったら少し恥ずかしいなぁ...

っていう状態だと、

諦めて、一人隅に行き

自主練しちゃったりします。

 

プロでもクラス中、

不得意なアンシェヌマンは

自主見学したりするので

レベルに関係なく、

誰でもそうしたくなっちゃうものなんですね。

 

 

きっかけが足りない場合にするべきことは、

自分で着火剤である”きっかけ”

を作ってみることです。

 

「少し恥ずかしい→踊ってみる

凄く恥ずかしい→上達したい

→頑張ろう→次の課題」

書いてしまうと、分かりきった

シナリオ的な流れですが、

凄く恥ずかしい部分、

これが上達の”きっかけ”です。

 

単純ですが、

意外と、この流れを認識して

打破出来る人が少ないんです。

 

これを意識すると、

自分が今どこにいるのか分かって、

いつもなら”苦痛”なことも

苦痛と捉えることなく

前進を続けていけます。

 

なので感情的になるというより、

感情を使うって言う感じです。

確かに恥ずかしいし

こりゃいかんな...。

って思ったりするのですが、

それは上達の材料であって、

落ち込むエネルギーを

脳と体を動かすエネルギーに

変換することが可能なんです。

 

ここでも何度かお話ししていますが

感情ってエネルギー使います。

 

感情的になるっていうのは、

感情に支配されるということですが、

自分の意志で感情をコントロールすると、

その発生しているエネルギーを

”きっかけ”として上達の

着火剤にも出来るんです。

 

 

 

少しでも恥ずかしいのはハードルが高いから

まずベビーステップを踏みたい場合は

こちらの記事がおすすめです。

恥ずかしいことを無かったことにしてくれます。笑

ベビーステップと言いましたが、

まだ恥ずかしさに慣れていない初心者と、

そして一通りなんでも踊れる上級者にも

使えるポイントでもあります!

blog.kiyoka-ballet-club.com

心に響く大人バレエのポイント

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

夏休み中は、いつもは学校がある

子供達とのレッスンもしています。

今年はバレエ学校に合格した子達で

秋からは親元を離れ寮での生活です。

 

大人バレリーナ達は、

そんな子供達のクラスを見て

更にやる気をもらっているようで、

いつもより、踊りが生き生きしています。

子供達も、そんな大人クラスを見て

お互いに刺激を受け合っているようです。

 

今日は古今東西、有名なアート作品が

なぜ心に響くのか、そして大人バレエには

どうやって生かせるのかについて

お話ししていきます。

 

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8月は原爆の日や終戦記念日があり

戦争のことをよく思うのですが、

自分が生きているのではなく、

生かされていることを再確認させられます。

 

この間日本から訪ねてきた友人から

アメリカと戦争をした事実を知らない

若者が増えているという話しも聞きました。

 

 

 

「踊り子」で有名なドガが遺した言葉に、

”Art is not what you see, but what you make others see.”

というものがあります。

アートは自分で創るのでなく、人にどう見せるかであり、

見せるというのは、人にまず視覚的に

見てもらうところから始まり、

その作品に共感してもらう、

心を動してもらうことに繋がります。

 

絵画に限らず、バレエでも、音楽でも

感動するアートって、

絶対にこの段階が踏まれています。

 

 

日本のテレビチャンネルで

広島の原爆資料館がリニューアルされ、

歴史の一つとして埋もれつつある原爆に

より共感してもらう展示になったことを知りました。

 

昔の誰かの体験、ではなく

自分の体験と同じように共感してもらうため

被爆者のストーリーを伝える展示になった

そうなのです。

 

 

これは、一見別の話のようで

バレエもその通りだと思ったのですが、

普段のレッスンで表現力って

なかなか練習できませんが、

それって、背景にストーリーが無いからでもあります。

例えば、白鳥の湖の誰役って

決まっていたら感情移入できますが、

普段のアンシェヌマンだけでは、

難しいですよね。

(そうではない生徒さんもいますが。)

 

クラスでは踊りや、パ自体の

コンセプトを伝えるようにしていて、

具体的な役がなくても

コンセプトを決めて感情を乗せてみると

普段のレッスンでも、

「表現するってこんな感じか~」

ってイメージが掴んだりできます。

 

 

 

なのですが、感情って振れ幅が大きくて、

どっと疲れたり、反対にとても幸せになったり

自分が入り込めるのは良いのですが、

ドガが言ったように、

それだけだとアートとしての完成度は

あまり高くありません。

 

顔を押さえて震えている人を

周りから見ると、

泣いているのか、笑っているのか、

よく分からないように

感情だけだと、ズレが生じてしまいます。

 

 

感情はとても大切なのですが、

それと同じくらい、理性的に

見せることを考える冷静さ、

これが感情をより際立たせるために必要です。

 

ホラー映画も、ただひたすら怖いシーンだけじゃなくて、

怖いポイントを際立たせるために、

怖くないシーンもありますよね。

 

 

非常に単純ですが、バランスが大切なんです。

 

 

特にバランス感覚がその良い例で、

軸に向かって、引き上げる力と、床を押す力

反対の力同士がバランスを取ると

本当に”バランス”として物理的に

見える現象になります。

 

 

冒頭でお話しした

大人のクラスと、子供のクラス、

お互いが刺激を受け合えるのも

やっぱりそういうバランスを

取って補えるからだと思います。