大人のバレエ上達倶楽部

基礎から変わる大人バレエコミュニティ

堕ちていく大人バレリーナ

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

これは大人も子供もそうですが、

バレエの上達に欠かせないものが

やる気です。

そして、そのやる気を維持する力。

 

今回は、やる気を引き出す鍵と、

どうしたらモチベーション

だだ下がりな大人バレリーナに

なってしまうのかについて紹介していきます。

 

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やる気がないと、いくら本人に

素質があって、先生や外野が頑張っても

なかなか上達は出来ません。 

そして、いざやる気を出しても

それを継続的に持ち続けること、

つまりモチベーションの維持って

人間のDNAの構造上、

かなり難しいはずです。

 

せっかくやる気を出したのに

3日坊主になってしまったり、

いつの間にか弱気になって

出来ない気がして辞めてしまうんですよね。

 

 

 

ところで、私は大学で、

お年寄りの脳の発達について

研究していた時期があって、

これも大人にバレエを教えることに

可能性や意義を感じた

きっかけの一つでもあります。

 

お年寄りに出来るなら、

大人なら余裕でいけるなと

気付きました。

 

脳の働きって面白くて、

その一つに、

”意識した情報しか入らない”

という機能があります。

これを脳幹網様体賦活系

(のうかんもうようたいふかつけい)

別名RAS(ラス)と言います。

(テストはしないので名前は

覚えなくて大丈夫です!)

 

どんな機能かというと、例えば、

バレエを始めてから、街でよく

バレエを習ってるっぽい人を

目にするようになったり、

プリエを意識したら

意外と沢山のプリエが

バーだけでなく、センターでも

使われていることに気付いたり...

 

そんな感じで、この機能のおかげで

意識や興味がある物事の情報が

優先的に入ってきます。

逆に言えば、興味のない情報は入りません。

 

例えば、時計を例に出しても、

時刻を見る人、

色やデザインを見る人、

ブランドを見る人、と

人によって入れる情報は様々ですよね。

これが人間の脳の機能RASです。

 

以前、ワガノワバレエアカデミーの先生から

入学試験では、精神面もテストする

と聞いたのですが、

合格者達がこのRASを

上手に使っていることは

言うまでもありません。

情報を正しく取捨選択する能力って

絶対バレエに必要です。

 

 

さて、気付いた方もいらっしゃる

かもしれませんが、

悪いことに意識を向けると、

勿論、悪いことに関連付けられた情報が

どんどん入ってきます。

不安感って放っておくと、

どんどん募りますよね。

 

これがモチベーションを

かなり下げてしまいます。

 

 

なのですが、かと言って、

悪いことを見てはいけないとか

そういうことではなくて、

その瞬間、悪いと思っていたことも

結果的に良い経験や必要悪になっている

ことも多々あります。

なので、良いことに偏った情報を取り入れて

そのおかげで重要な情報を見逃して

ドカンと堕ちるよりは、

公平な目で見ることが大事かなと思います。

悪いことの後って、気づきを得て

世界や思考が拓けたりして

ターニングポイントであることも多いです。

 

ただ必要以上に堕ちることはないし、

それは止めるべきだなと思います。

 

なのである程度の堕ちる経験は

別に拒否するようなものではないのですが、

こういう負の連鎖って

必要以上に大きくなるのが厄介なところです。

 

 

良い堕ちと悪い堕ちの違いに、

どれだけ主観的か、ということがあります。

何か悪いことがあって一時的に

モチベーションが下がっても、

公平な目で長期的に見て、

以前お話しした、パラダイムシフト、

つまり新しい視点を取り入れる

きっかけになるなら、それは良い堕ち、

必要な堕ち、なのですが、

 

それが、どんどん主観的になって

認めてほしいとか、慰めてほしいとか

承認欲求で必要以上に自分を堕とし始めたら

これは、モチベーション暴落タイプです。

こうなるとなかなか自分で上がれません。

そしてこの問題点としては

一生、この堕ちを繰り返してしまう

可能性が高いことです。

これが悪い堕ちです。

 

 

 

少し長くなるので、

今日は大人バレエの”堕ちる”

の種類についてでした。

 

また次回続きをお話ししていきます!