大人のバレエ上達倶楽部

基礎から変わる大人バレエコミュニティ

未来が暗い大人バレリーナ

こんにちは。

大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

島での6畳一軒の生活はとても楽しかったのですが、

やはり家は良いものですね。笑

 

今日は、ある感覚を身に付けると、

大人バレエが格段に上達するし、

何事も上手くいくという

内容についてお話ししようと思います。

知識として一度頭に入ったら、

少しずつ感覚的に磨いていくことで

使いこなせるようになってきます。

それでは早速いきましょう!

 

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前回、島旅行中に

登山をしたことをお話ししましたが、

一緒に行った友達のバレリーナは、

夏休みでシーズンオフ中でした。

なので旅行中、アクティビティはせずに

久しぶりにのんびりしたいと話していて

当初は登山なんて全くプランにありませんでした。

 

 

その話し合い通り、私は普段着に

オフィスシューズやショルダーバッグしか

持参していなかったのですが、

なぜか、その友人は、スパッツに

スニーカー、リュックサックと

登山用の装備を色々持ってきています。笑

だったら何で、ゆっくりしよう

と言ったのか、大きな疑問は残りますが、

そんなわけで登山することになりました。

 

 

登山中、 道もない、人もいない山の中で

迷子になって野生動物のエサにならないように

一応方角確認の作業はありますが、

方角さえ合っていれば、

後は険しい道も、下り道も、不思議な時空間も、

山頂に辿り着く確信を持ちながら

着実に進み続けることができます。

場違いな服装にショルダーバッグで、

片腕ふさがっていても、大丈夫です!

 


なぜかというと、

登山するという選択肢を選んだ地点で、

山頂に行くと決めていたからです。

というより行けると確信があったんです。

これを心理学的には

”未来記憶”と呼びます。

 


普通、記憶って、

過去から形成されるもの

と思われているので、未来の記憶とは、

少し分かりにくいかもしれません。 

 

人間のデフォルトである考え方では、

過去の事象が原因となって

自己が構成されるからです。

当たり前ですが、常識的に

過去→未来へと時間が流れているのです。

これが、いわゆる”トラウマ”

が形成される原理でもあります。

 

反対に、未来→過去へ時間が流れる考え方、

つまり、人には目的があって、

それに合わせた自己が形成されるという考え方、

これが、未来記憶という概念を生み出します。

 

 

人間のデフォルトである前者が

"過去に関連付けた現在/未来"であるのに対し、

後者は"未来に関連付けた現在/過去"

であるという考え方なんです。

 

まだ少し分かりづらいので、

大人バレエを例にとって

具体的に見ていきましょう。


 

まず、過去→未来で考えると、

子供の時に習っていなかったから

そんなに上手くなることはないだろうと

過去から紐付けされた、

予定調和の未来へと進んでいきます。

 

しかし未来→過去で考えると、

思い通りに踊れるようになっている未来

(未来記憶)があるので、

そこにフルコミットします。

すると、予定調和ではなく

新しい未来への流れが発生してきて

理想の未来へと進んでいけます。

 

 

別にどちらかの考え方に

優劣があるわけではありませんが、

大人バレエを上達させようと思ったら

ここぞというタイミングで、

未来→過去を選ぶのが良いかなと思います。

 

 

未来→過去で考えるためのポイントとして、

俯瞰してみる。つまり、

少し離れて全体を見てみる。

ということが挙げられます。

私たちは通常、過去の延長線上で

物事を考えるので、どうしても

予定調和の未来へと向かいがちだからです。

 

 

でも感覚が分かってきたら、直感的に

「これいける」と判断できます。

以前にも少し触れましたが

私は大学でのお年寄りの脳の研究を通して、

「あっ、大人バレエいけるな」

と急に気付きました。

確信の強いひらめきの一種みたいな感じです。

 

等身大の迷路に迷い込んだとして、

一旦、上空からゴールへの道筋を見て

そして、また迷路の中に戻っていく感覚です。

だから、”未来記憶”というように

記憶としてまでの確信が持てるのです。

(また大人バレエのメンバーを募って、

こういう未来記憶を強化する企画

をやりたいなと思ってます。)

 

前述のように、普通は

過去→未来で生活してきているので、

未来記憶の弱点としては、

現在の地点からは、過去/現在と未来が

繋がって見えないところにあります。

(あくまでも現地点からは、です。)

普通、過去から延長線上の未来の方が、

未来からの過去より想像しやすいですからね。

 

でも、反対に面白いのは、

理想の未来から見下ろすと、

過去をも変えることが可能なところです。

どういうことかと言うと、

私の登山の例では、普段着しか

準備をしなかった過去でさえ、

思いがけない感動の材料となるのです。

 

準備万端で予定通りの登頂より、

何の準備もなく険しい道を進んだ後の

山頂からの景色の方が

何倍も感動的なものになります。

この時、一見、無関係で

役に立ちそうもなかった過去は、

未来をより盛り上げるための要素となり、

全てが繋がり、プラスになります。

 

過去から未来の考え方では、

登山をするのに装備がないなんて、

マイナスポイントでしかありません。

だから山頂に辿り着けないのです。

 

でも未来から過去に時間を流した時、

一見マイナスのように見える過去は

プラスになり、

そして、関連性の無いように見える

未来と過去も繋がるのです。

 

だんだん未来記憶の考え方の

流れに乗れてきましたか?

 

 

ということで、今回は

新しい時間の捉え方、

未来記憶についてのお話でした。

大人バレエに限らず、

何でも上手くいっている人、

成功している人って、

この感覚がよく分かって、

ここぞ!という時に、

理想の未来行きの判断を下せる人なんです。