大人のバレエ上達倶楽部

基礎から変わる大人バレエコミュニティ

大人バレエが直面する危機

こんにちは。大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

この間、近くのバレエ学校に行ってみると

そこで丁度、大人のクラスをしていたので

少し見学してきました。

楽しく見学しているうちに、

大人バレエが直面する危機、問題

を見つけてしまいましたので

今回はそれについてお話ししていきます!

 

f:id:kiyoka-honami:20190403151336j:plain

 

いきなり本題から!大人バレエの危機とは?

家路についているところ、

近くのバレエ学校からピアノの音色が聞こえてきました。

有名なオーロラ第3幕のバリエーションです!

ちょっと見学させてもらうことにしたら

その生徒さんはプロを目指してオーディション用に

バリエーションのレッスンをしているそうです。

この一曲に、その子の人生がかかっているので、

先生もとても熱心に教えていて、

見学している私も、スタジオの隅にお邪魔して

踊りだしたくなるほど良いクラスでした!

 

レッスン後、その先生と少し話してみると

なんとその後に、大人クラスがあるというではありませんか!

これも少し見学させてもらうことにしました!

 

大人の生徒さん達が集まって来たので

レッスン前に少し話してみると

この日来た方達は、バレエ歴3-5年だそう。

素晴らしいバリエーションレッスンの後、

期待でワクワクしながら見ていると、

 

あれっ??

明らかに先生の様子がさっきと違います。

 

??

プリエの段階で、お尻が出て

体勢が崩れちゃってる人がいるけど?!

タンジュで重心が動く足の方に

行っちゃってる人がいるけど?!

 

先生は直そうとしません。

 

 

これって、大人バレエの慢性病だと思うんです。

どこでも大体同じ問題を抱えています。

子供のレッスンは素晴らしいのに

大人になった瞬間、レッスン内容が

ガラッと変わってしまう教室は多いです。

もう大人のバレエはこんな感じ

という概念が作られてしまっているんです。

 

確かに大人から始めてプロになることは

ないかもしれません。

熱血指導で厳しくすれば良い

ということでもありません。

 

しかし「バレエ」を習いに来ているはずの

この大人の生徒さん達は、

本当のバレエというものを知ることが

あるのかなぁと思いました。

 

のんびりだけど本気な大人バレエ

でも大人バレエだって人生かかってますよね!

人生の一部の貴重な時間をそのクラスに

費やしているんですから。

大人のクラスって、リラックスモードで

楽しめたらそれでいいや、

ということに焦点が当てられがちですが、

今回見学してみて、

果たしてそれってバレエと言えるのか

少し疑問に感じてしまいました。

 

 

できるか出来ないかは別として、

正しい知識は上達には必ず必要です。

お尻が出て体勢が崩れたプリエは

プリエではありません。

よくバレエ上達には反復練習が必要だと言われますが、

いくら間違えた動きを反復練習しようと

残念ながら上達することは決してありません。

 

反復練習より大切なこと

物事を学ぶ時、大きく分けて2つの方法があります。

全体像を捉えてから細部を見ていく方法

まずは動いてみて徐々に全体を掴んでいく方法

 

 

前者は知識がどんどん増えていく分

ゴールまでのハードルを理解して

行動を躊躇してしまいがちになります。

 

後者は行動力がある分、

正しい全体像に向かう行動が取れているのか、

定期的な軌道修正が必要です。

 

知識が欠けても、行動が欠けても

進化には繋がらないので、

どちらの学習スタイルも

程よく取り入れていく必要があります。

 

 

 

しかし、一生懸命練習していたのに

ある日突然、お尻の出た体勢は

プリエじゃないと言われても…

どうしようもないですからね。

 

私は全体像を見据えた正しい知識

というのが一番大切だと思います。

けれど先生が教えないと、生徒さんは

その知識を一生知り得ない可能性もあるわけで。

 

このバレエ学校に私の履歴書出してみようかな

と思った出来事でした。笑