大人のバレエ上達倶楽部

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美しいポールドブラは◯◯で学べ!

こんにちは。大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

美しいポールドブラ、足は複雑なステップ、大きなジャンプをしながら

上半身は優雅に保つ、これは白鳥そのものですよね。

そうは言っても、足が忙しいと、上半身も忙しくなってしまいます。

美しいポールドブラにするには具体的にどうしたら良いのか、

この間ふらっと行った水族館でヒントを得てきましたので

お話ししていきます。

 

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重力に逆らい過ぎ

クラシックバレエの基本は引き上げですよね。

軸は安定させながらも、重力に逆らい、上に上に登っていくような

下手したら幽体離脱してしまいそうな感覚が必要なわけです。

最初に解説すると、残念なポールドブラに共通しているのが、

大体重力に負けているということです。

負けるというか、重力に逆らおうとし過ぎと言った方が

分かりやすいかもしれません。

バレエの基本である、重力に逆らうことに

忠実になり過ぎて、逆に不自然で残念に見えます。

 

この間、水族館内を歩いていてクラゲを見て

水中は重力+浮力が作用しあって、

疑似無重力のようになっていることに気づきました。

そんなこと当たり前の話ですが、今までは

頭の中で、はっきりとは認識していなかったのかもしれません。

 

子供の頃、ワガノワバレエ学校の先生のレッスンを受けた時、

ポールドブラは水が流れるようにと教わりました。

そして実際のレッスンで、水に入ることは出来ないので

フロアに置いた薄くて軽いふわふわのストールを

優しーくすくい上げるというトレーニングをしました。

そして、ワガノワ派の美しいポールドブラには

今までとは違う意識が必要なんだと知りました。

 

重力に逆らうという作業をするために

残念なポールドブラにも、美しいポールドブラにも

力が入っていますが、力の入れ方の種類が違います。

 

疑似無重力間で学ぶポールドブラ

水中では力を抜いた状態で腕を動かすと、

指先に行く程、上体の動きから遅れてやってきますよね。

水圧も相まって、初心者の方が陥りやすい、

腕全体が棒のような一直線や、

腕を肘から二分した二直線にはなかなか動かせません。

 

残念なポールドブラの場合は、

腕自体を動かそうとするエネルギーが強いです。

 

なので、流れがあまりなく、

頑張ってる感じが全面に出たポールドブラになります。

腕全体を重力に負けないように、落とさないように

という意識が強い感じです。

 

美しいポールドブラは

力の入れ方の種類が違うと前述しましたが、

美しいポールドブラにしようと思った時に

どこに最大限の意識とエネルギーを持っていくかと言ったら

それは、一番長い中指です。

 

腕全体を動かす意識ではなく、

一番長い中指が、どこを通って、どこへ行きたいのか

それを意識しながら動かすと、頑張り過ぎなくとも

自ずと腕全体が付いてきます。

 

そして、腕全体を付いていかせる時に重要なのが、

水中で水の流れと一体になって動く感覚です。

腕自体はリラックスしているけれど、

疑似無重力間なので、

ストンと腕が下に落ちてしまうことはありません。

 

重力、浮力、両方が働いているので、

重力を使って、落ちる感覚(集める感覚)と

浮力を使って、浮く感覚(広げる感覚)を

リラックスしながら使うことを体感できます。

 

その感覚を空気中でも再現していきます。

重力にはもちろん逆らいますが、

浮力の感覚があるので、

頑張って腕全体に力を入れて逆らい過ぎなくても大丈夫なんです。

 

ぽっちゃりだった時、毎日プールに通い、泳いでいました。

その時に一緒にしていたのが、

水中でポールドブラのニュアンス研究です。

 

水中で力を抜いて腕を動かすだけ。

プールは勿論、湯船でも研究出来て

かなり掴みやすく、使いやすい感覚なので、オススメです。

 

今回のポイント

・腕自体を動かすのでなく、中指を意識する

・空気中でも水の流れの感覚を思い出して動かす