大人のバレエ上達倶楽部

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バレエ難しすぎるよ!プロの頭の中のヒミツとは

こんにちは。大人のバレエ上達サポーター、きよかです。

バレエ、難しいですよね。

やればやる程、どんどん深く、要求も高くなっていきます。

大人から始めると、子供より頭を使って自分のことを客観視出来る分、

余計に難しい、出来ない、ということで頭がいっぱいいっぱいに

なってしまう時があります。

今回は難しい、出来ない、のループに入ってしまいがちな

初心者の方がバレエをするにあたっての考え方のお話しです。

 

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出来なくて当たり前

初心者の方が、クラスで同じ注意を何度もされている時、

ふと上手な人を見てみると、自然にやっていて凄いなぁ、

私は全然遠いなぁと思って圧倒されてしまうことがあります。

バレエの高い壁に突き当たって、課題だらけの自分に気が付くんです。

 

でもまず、声を大にして言いたいのは、

初心者の頃は思い通りに出来ないことなんて当たり前なんだ、ということです。

バレエでは日常とは全く違う体の使い方をするし、

ほとんどの日本人の骨格には何かと不自然な動きも多いですし、

思い通りに出来ないことは本当にごく自然なことで

最初は誰だって、今までと違う体の動かし方の注意と

出来ない自分との現実に、頭がいっぱいいっぱいになってしまうものです。

  

例えば、ターンアウト。

何回注意されても、気づくと内股が出てきちゃったりします。

それで上手な人は自然にできていいなぁと思う。

でも、十中八九、その人も最初から出来ていたわけではありません。

子供から始めた人であろうと、大人から始めた人であろうと

絶対に出来ないところを通って出来るようになっています。

だから、出来ない事実を把握するのは大切ですが、

自分は全然出来ないんだと、必要以上のバリアを張らないこと、

落ち込まず、諦めず、

「自分のできる範囲で徹底的に意識すること」これに尽きます。

 

ただ大人のバレエ、少なからず怪我の危険が伴いますから、

無理な動きはせず、かつ自分の出来る範囲で意識をする

という姿勢が大切です。

 

無意識で意識する領域に預ける

徹底的に意識し続けることを継続していくと、何が起こるのかというと、

段々と無意識下で意識出来るようになってきます。

初心者で、気づいたら内股が出てきちゃっていたのが、

一生懸命意識しなくても、無意識下で意識し続けられるようになると

常にターンアウトが出来るようになってきます。

これが上手な人は自然に出来ていいなぁと思っていたところの実体です。

別にターンアウトのことを頭から消し去ったわけではありません。

「忘れる瞬間」「無意識で意識している瞬間」

どちらも意識下で意識していないことは同じですが、無意識下では違うんです。

ちょっとややこしいですかね…。

 

要するに、どんなプロでも全く意識をしないなんてことはあり得ないんです!

 

バレエの動きは日常と違う不自然なことだらけですから、

最初は徹底的に意識することをしなければいけません。

これには、ある程度の時間と根気が必要です。

多くの日本人がそうであるように、

バレエ向きの骨格でない場合、余計にです。

私自身も、すごいターンアウトが出来る骨格ではありません。

自分の中で無意識に意識できる状態になるまでには、かなり苦労しました。

 

今回のポイント

・初めは出来なくても当たり前

・出来る範囲で注意を徹底的に意識してみる

・無意識下で意識できることを徐々に増やしていく

無意識で意識できる領域に預けられる情報が増えれば増えるほど、

今度は意識下で別の注意に集中できるようになります。

一秒ごとにターンアウトの心配をしなくても、

ターンアウトしつつ、別の注意に集中しながら踊れるようになるのです。